Fooocusを使って画像生成する際に、毎回起動時に同じ設定するのは大変じゃないですか?
最初にある程度のプロンプトや、使用するstyle、モデルなどを設定しておくと作業がはかどります!
では早速設定方法です!
config.txtを変更して初期設定を追加する
起動したときに表示される内容は「config.txt」で変更することができます。
「config.txt」はFooocusをインストールしたフォルダの直下に入っています。
●●\Fooocus¥config.txt
なにも触っていない初期設定だと中身はこのようになっていると思います。
一番下の「path_outputs」の行の下に設定したい項目を追加していくことで、起動したときの設定を変えることができます。
{
"path_checkpoints": "●●\\Fooocus\\models\\checkpoints",
"path_loras": "●●\\Fooocus\\models\loras",
"path_embeddings": "●●\\Fooocus\\models\\embeddings",
"path_vae_approx": "●●\\Fooocus\\models\\vae_approx",
"path_upscale_models": "●●\\Fooocus\models\\upscale_models",
"path_inpaint": "●●\\Fooocus\\models\\inpaint",
"path_controlnet": "●●\\Fooocus\\models\\controlnet",
"path_clip_vision": "●●\Fooocus\\models\\clip_vision",
"path_fooocus_expansion": "●●\\Fooocus\\models\\prompt_expansion\\fooocus_expansion",
"path_outputs": "●●\\Fooocus\\outputs",
◇◇◇◇ここに設定したい項目を追加していく◇◇◇◇
}
●●の部分は、それぞれの環境に合わせて変わるニャ!
設定項目を追加する
では、どうやって項目を追加できるのかというと、実は「config_modification_tutorial.txt」にその方法が記載されています。
「config_modification_tutorial.txt」は「config.txt」と同じくFooocusをインストールしたフォルダの直下に入っています。
●●\Fooocus¥config_modification_tutorial.txt
たいていは、config.txtと並んでいるはずニャ!
「config_modification_tutorial.txt」の冒頭には以下のように書かれています。
You can modify your “●●\Fooocus\config.txt” using the below keys, formats, and examples.
Do not modify this file. Modifications in this file will not take effect.
This file is a tutorial and example. Please edit “●●\Fooocus\config.txt” to really change any settings.
Remember to split the paths with “\” rather than “\”, and there is no “,” before the last “}”.
“●●\Fooocus\config.txt”は、以下のキー、フォーマット、例を使用して変更できます。
このファイルは修正しないでください。このファイルの修正はできません。
このファイルはチュートリアルと例です。本当に設定を変更する場合は「”●●\Fooocus\config.txt”」を編集してください。
パスの分割は”\\”ではなく”\”で、最後の”}”の前に”, “がないことを忘れないでください。
つまり、この冒頭の説明文が書かれている部分の下から必要な設定を「config.txt」にコピぺし設定項目を追加すれば、初期設定の変更ができるようになります。
デフォルトのプロンプトを設定する
具体的な設定項目を一つ一つ見ていきましょう。まずはプロンプトをあらかじめ入れておきたいですね。
最初から好きなプロンプトを入れておきたい場合は、「config.txt」の「}」の上に以下の設定を追加し、●●の部分にプロンプトを入れます。
"default_prompt": "●●",
自分の場合、男の子を生成することが多いので、「masterpiece, best quality,1boy,」と最初から入れておきたいので以下のように設定しています
"default_prompt": "masterpiece, best quality,1boy,",
これで、起動時から「masterpiece, best quality,1boy,」とプロンプトが入った状態になります。
Advancedの初期設定を変える
Advancedの設定のチェックボックスをあらかじめONにしておきたい場合は、「config.txt」の「}」の上に以下の設定を追加してください。
"default_advanced_checkbox": true,
これで、Advancedにチェックが入り、右側にタブが表示された状態で起動できるようになります。
「false」を指定すると、Advancedにチェックが入らない状態になります。
設定(Setting)の初期設定を変える
パフォーマンス(Performance)の設定
初期設定では、Speedが選択されています。QualityやExtreme Speedにしたい場合は、「config.txt」の「}」の上に以下の設定を追加してください。
■Qualityの場合
"default_performance": "Quality",
■Extreme Speedの場合
"default_performance": "Extreme Speed",
これで、起動時からQualityやExtreme Speedになった状態で起動されます。
画像サイズ(Aspect Ratios)の設定
選択できる画像サイズの設定を変更できます。
"available_aspect_ratios": [
"704*1408",
"704*1344",
"768*1344",
"768*1280",
"832*1216",
"832*1152",
"896*1152",
"896*1088",
"960*1088",
"960*1024",
"1024*1024",
"1024*960",
"1088*960",
"1088*896",
"1152*896",
"1152*832",
"1216*832",
"1280*768",
"1344*768",
"1344*704",
"1408*704",
"1472*704",
"1536*640",
"1600*640",
"1664*576",
"1728*576"
],
数字は「縦サイズ*横サイズ」になっているので、お好みの数字を指定してみてください。
あんまり大きいサイズにすると、とっても重たくなりますが・・・
どの画像サイズをラジオボタンであらかじめ選択しておくかについては以下の設定項目を追加して設定が可能です。
"default_aspect_ratio": "1152*896",
生成枚数(Image Number)の設定
1回の生成枚数は初期設定だと2枚になっています。変更したい場合は、以下の設定項目を「config.txt」の「}」の上に追加し、「2」となっている部分を好きな枚数に変更してください
"default_image_number": 2,
その際、最大生成可能枚数を超えないようにしてください。最大生成可能枚数は初期設定だと32枚ですが、これも変更可能です。変更したい場合は、以下の設定項目を「config.txt」の「}」の上に追加し、「32」となっている部分を好きな枚数に変更してください
"default_max_image_number": 32,
あんまり多いとたぶん動かなくなるニャ…
ネガティブプロンプト(Negative Prompt)の設定
ネガティブプロンプトもあらかじめ入れておくことができます。
変更したい場合は、以下の設定項目を「config.txt」の「}」の上に追加し、「●●」の部分に指定したいネガティブプロンプトをいれてみてください。
"default_prompt_negative": "●●",
自分の場合は、男の子を生成したいことが多いのですが、基本的にたいていのモデルは女の子が出やすいので、「girl,woman,female」といったワードをいれて、男の子が出やすくなるようにしています。
"default_prompt_negative": "girl,woman,female",
スタイル(Style)の初期設定を変える
スタイルは初期設定だといくつか選択されています。
好きなスタイルをあらかじめ選択しておきたい場合は、以下の設定項目を「config.txt」の「}」の上に追加し、スタイル名を追加してください。
"default_styles": [ "Fooocus V2", "Fooocus Enhance", "Fooocus Sharp" ],
ちなみにスタイルを全部外しておきたい場合は以下のように中身を空にすると何も選択されていない状態になります。
"default_styles": [],
モデル(Model)の初期設定を変える
デフォルトモデル(Base Model (SDXL only))の設定
デフォルトモデルは通常時だと「juggernautXL_version6Rundiffusion.safetensors」が選択された状態で起動します。
アニメバッヂで起動している場合は「BluePencil」が選択された状態で起動します。
好きなモデルをあらかじめ選択しておきたい場合は、以下の設定項目を「config.txt」の「}」の上に追加し、●●の部分にモデル名を入れてください。
"default_model": "●●.safetensors",
モデルはFooocus内にダウンロードしてある必要があります。
例として「Animagine XL V3」を指定する場合、自分の場合は「animagineXLV3_v30.safetensors」という名称でFooocus内に保存しているので、設定は以下のようになります。
"default_model": "animagineXLV3_v30.safetensors",
なお、「Animagine XL V3」はこちらからダウンロードできます。
リファナーモデル(Refiner (SDXL or SD 1.5))の設定
リファナーモデルもベースモデル同様に指定できます。
"default_refiner": "●●.safetensors",
リファナーモデルを指定しておきたくない場合は、「None」を入れてください
"default_refiner": "None",
リファナーを使用する際のスイッチの設定値も以下の設定で変更できます。
"default_refiner_switch": 0.5,
LoRAの初期設定
LoRAもあらかじめ好きなものを指定しておくことができます。
指定したくない場合は「None」で設定しておくことができます。指定は、LoRAの名称とweightの数字で構成されています。
[ “LoRAの名称”, Weightの数字 ],
"default_loras": [
[ "sd_xl_offset_example-lora_1.0.safetensors", 0.1 ],
[ "None", 1.0 ],
[ "None", 1.0 ],
[ "None", 1.0 ],
[ "None", 1.0 ]
],
アドバンス(Advanced)の初期設定を変更する
Guidance Scaleの初期設定
スケールの初期設定を変える場合は、こちらの設定をいれて、「4.0」となっている部分を好みに変えてみてください
"default_cfg_scale": 4.0,
Image Sharpnessの初期設定
シャープネスも初期設定を変える場合は、こちらの設定をいれて、「2.0」となっている部分を好みに変えてみてください
"default_sample_sharpness": 2.0,
さいごに
ほかにも初期DL設定なども設定できますが、あんまり需要はなさそうなので割愛しています。
モデルとプロンプト、ネガティブプロンプトだけでも設定しておくと、画像生成がはかどるので是非試してみてください!
使いやすく初期設定をカスタマイズしてどんどん画像生成するニャ!
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